チャールズ・フォートの悲劇の花嫁

白いバラと夫婦の悲劇

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チャールズ・フォートの場所

チャールズ・フォートはアイルランドにあるキンセール郊外、コークタウンの約2キロほど離れたの距離にあります。チャールズフォートは兵舎として使われていました。

若い夫婦の数奇な運命

ある一人の少女がいました。少女の父親はチャールズフォートの司令官でしたが、彼女の生活はごく平凡なものでした。ある日、若くてハンサムな将校がこの地に引っ越して来て出会った彼らは自然に恋に落ち、結婚をしました。

結婚式の夜、これから先、ともに歩む長い人生を誓いながら、新婚の二人は手を取り合いチャールズ・フォートの城壁の上を歩いていました。

彼らが砦の陸側の壁に着いたとき、花嫁は高い城壁の下にぽつりと咲いている白いバラを見つけました。彼女はその美しいバラに心を奪われ、そのバラが欲しいと思い近くで護衛をしていた衛兵が彼女の代わりに取って来てくれると言いました。

そして彼らは衛兵の代わりに壁で待っている間、衛兵の銃を持って待っていました。でもなかなか衛兵は戻らなかったので、夫は彼女を先に家に帰らせました。

そして長い間待っている間に夫は眠気に襲われ、銃に寄りかかりながら、うとうと居眠りをしてしまいました。

彼が居眠りをしている所に彼女の父親がたまたま通りかかり、父親は居眠りしている衛兵を見つけました。この時の軍のルールでは仕事中の居眠りは射殺となっているので父親はルールに乗っ取り、その衛兵が自分の娘の夫だと知らず、居眠りをしていた男を軍の規則に従い射殺しました。

気付いた時はすでに遅く義理の息子を間違えて撃ってしまったことに、責任感に押しつぶされ父親は砦から自殺をしてしまいました。

そして妻はなかなか戻らない夫を心配し、探しに行ってみると銃で打たれて横たわっている夫と、身投げをした自分の父親の遺体を見つけました。彼女の幸せな新生活が始まるはずだった日は一瞬で悲劇に変わってしまいました。

悲しみに暮れた花嫁は自分自身も身投げをしてしまいました。

今でも花嫁は砦の中をさまよっていると噂されています。

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呪いは伝染する…
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