ハノイの中心部にあるホアロー収容所。
この場所はかつて、戦争捕虜や政治犯が収容されていた場所だ。
ホアロー収容所は、悲しい過去を持っているが、心霊スポットと呼ばれるようにもなる。
戦争の悲劇を物語るかのように、いろんな心霊現象も起きるという。
歴史と心霊が交わるホアロー収容所で、まだ見ぬベトナムの一面を覗いてみないだろうか?
今回は、【心霊好き必見!】ホアロー収容所の歴史が語る戦争の傷跡について紹介しよう。
歴史
ホアロー収容所は、フランス植民地時代にベトナム人政治犯を収容するために建設された。
当初は「Maison Centrale」という名で、植民地支配に抵抗する革命家や活動家を厳しく取り締まる場所として使用されていた。
収容所は過密状態で、囚人たちは過酷な労働や拷問に苦しんでいたのだとか。
そんなホアロー収容所の歴史を詳しく見ていこう!
フランス植民地時代
ベトナム独立を目指した活動家たちが主に収容され、厳しい拷問が行われたことで知られている。
刑務所内には、ギロチンも設置され、処刑が日常的に行われていた。
過酷な環境と非人道的な扱いにより、多くの囚人が病死や自殺を余儀なくされたという。

この状況なら自殺を選んでも仕方ないよ…



どうあがいても助からないなら…と思う気持ちになるよ。
ベトナム戦争時代
1960年代、アメリカ軍の捕虜を収容するためにも使用されることになる。
特に有名なのは、このホアロー収容所をアメリカ軍の捕虜が「ハノイ・ヒルトン」と呼んだことだ。
これには皮肉が込められており、実際には劣悪な環境になることは誰も予想していなかった。
アメリカ軍の捕虜は、厳しい取り調べや精神的圧力を受けたと記録が残っている。



ハノイ・ヒルトンはベトナム戦争を知る入り口だワン!



そこからベトナム戦争を知る学生さんも多いよね。
現在のホアロー収容所
現在のホアロー収容所は一部が博物館となっている。
展示物には、囚人たちの生活を再現した模型や、拷問器具、処刑に使われたギロチンが含まれている。
拷問器具はレプリカもあるが、実際に使われたものが多数だという。



実際に使われてるってことは…



当時のままの可能性も高いね。



クーン…
心霊現象
かなり凄惨な過去があるホアロー収容所は、心霊現象が頻繁に起こると言われている。
多くの犠牲者が苦しんで亡くなったためなのではないか?と個人的に思う。
ホアロー収容所で起こる心霊現象をまとめてみたので見ていこう。
- 亡霊の目撃
夜になると、収容所内でかすかな人影や亡霊が目撃される。
特にギロチンが置かれていた場所では、処刑された囚人の霊が現れるという噂がある。 - 異常な音や気配
誰もいないはずの廊下で足音が聞こえる。声なき囁き声や悲鳴が響くらしい。 - 体感温度の変化
ある部屋に入ると急激に寒気を感じるという。
これは、特に拷問が行われた部屋で多く感じられる。 - カメラの不調
訪問者が写真を撮ろうとすると、カメラや携帯が動かなくなるといった現象がある。
カメラを向けると勝手にRECされ、不気味な動画が取れることがある。
多くの囚人が、未だに処刑されるのを繰り返してると考えると胸が痛くなる。
体感温度の変化は、どの心霊スポットにも感じられると思うが、ホアロー収容所の体感温度の変化は異常だという。
訪れた人は必ず、寒さに耐えらないほど感じるという方が大勢いるのだとか。



絶対怖いやつじゃん…!



ビビり過ぎだよリリー笑
ツアー
ホアロー収容所は、現在ツアーを開催していて、期間限定だがナイトツアーもやっている。
日中にやっているツアーから紹介しよう。
ホアロー収容所博物館ツアー
展示エリア | フランス・ベトナム時代の資料 当時の囚人たちの模型 |
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施設エリア | 各部屋の説明 |
記念碑エリア | 追悼モニュメントの展示 |
音声ガイド | 多言語対応で1人10万ドン(日本円で約600円) |
展示エリアでは、フランス植民地時代やベトナム戦争時代のアメリカ兵捕虜の資料が展示されている。
当時の囚人たちの生活を再現した模型もあるという。
施設エリアでは以下の内容が見れる。
- 牢獄:実際の囚人たちが収容されていた部屋を見ることができる。
- ギロチン台: フランス統治時代に使用されたギロチンが展示されている。
- 死刑囚の部屋:死刑が執行される前に囚人が収容されていた個室を見学可能。
ギロチン台は実際に使われていた物だった。
公式から、何カ国語あるのかは発表されていないが、日本語と英語はあるので大丈夫だと思う。
ナイトツアー
開催時期 | 毎週金・土曜日 |
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料金 | 30万ドン(約1,500円) |
予約方法 | オンライン |
ナイトツアーは、毎週金曜日の毎週金曜日と土曜日、午後7時と午後8時30分の2回開催している。
ツアー時間は約45分となっている。
演出は、音響や照明を使った演出により、当時の収容所の雰囲気をリアルに体験できる。
そして、俳優が囚人や看守を演じることで、歴史をより生々しく感じることができる演出があるのだ。
見学ルートは収容所の正門から始まり、以下を巡る。
- 牢獄エリア
- 死刑囚の個室
- ギロチン台
- 記念碑エリア
上記の順番でまわっていく。
囚人が置かれていた状況を追体験する演出があり、訪問者は当時の厳しい環境を肌で感じることができる。
予約はオンラインのみで、事前予約が必要だ。
現金ではチケットが買えないので、そこだけ注意したい。
人気のツアーなのですぐに売り切れるかもしれないので早めの予約をおすすめする。
注意点は以下にまとめた。
- 年齢制限が設けられている場合がある。(12歳以上推奨)
- 静かな服装・態度が求められるため、派手な服装や過剰な騒ぎは控えるよう指導される。
肌が過度に露出している洋服を着ていたりすると、現地のスタッフに注意されるため、TPOをわきまえた服を着ていこう。
12歳未満が見てしまうと、精神的ストレスが出てくるとの情報があるので、一緒に行くときは止められる可能性がある。
ナイトツアーは、寒い時期もあるので、上着を一枚持っていくと良い。
一部エリアでは撮影が禁止されているところもあるため、現地スタッフの指示にしたがってほしい。
ホアロー収容所のツアーは、ただの観光ではなく、歴史の悲劇と犠牲者への敬意を感じる貴重な機会となると個人的に思う。
アクセス方法
ホアロー収容所に行くためには、アクセス方法が必要になる。
この記事を見て、ホアロー収容所に行く方や気になっている方のために詳細を載せておく。
ホアロー収容所博物館は旧市街やハノイ大聖堂から徒歩15~20分の距離にあり、気軽に訪れることができる。
周辺エリアでは自転車のレンタルサービスも利用可能だ。
バス:ハノイ市内を走る公共バスを利用できる。
- 近隣のバス停: Trần Hưng Đạo通り沿いにバス停があり、複数の路線が停車する。
- 詳細は現地の交通アプリで確認するとよい。
タクシー:Mai LinhやVinasunといった信頼できるタクシー会社を利用できる。
配車アプリ:GrabやGojekなどのアプリを使えば、リーズナブルな価格で移動できる。
- 料金目安は、旧市街やハノイ大聖堂付近から約50,000~100,000ドン(約300~600円)
ホアロー収容所周辺にはバイク専用の駐車スペースがあり、レンタルバイクでのアクセスも可能だ。
バイクタクシー(GrabBike)を利用すれば、渋滞時でもスムーズに到着できる。
配車アプリは、現地でインストールが出来ない場合があるので、日本でインストールすることをおすすめする。
周辺には車やバイクの駐車スペースが限られているため、公共交通機関の利用がおすすめする。
空港からの場合
日本から行く場合は、成田か羽田から出発し、ノイバイ国際空港まで行く。
- タクシーやGrab: 約300,000~400,000ドン(約1,800~2,400円)。
- 空港シャトルバスは市内中心部まで移動し、そこから徒歩またはタクシーでアクセス。
空港はかなり危険な状況があると思うので、周りに注意してほしい。
スリなどにも気をつけて行きたい。
いかがだろうか
今回は、【心霊好き必見!】ホアロー収容所の歴史が語る戦争の傷跡について紹介した。
凄惨な歴史があり、今でもギロチン台が展示されているのは驚きだ。
心霊現象も、異常に起きているとのことで、一度は体験したいと個人的に思った。
海外は、スリも多いので荷物も最低限にまとめて行くことをおすすめする。
それでは次回のお話で会おう。