高雄市にひっそりと佇む紅毛井。
その場所には、歴史の闇とともに奇妙な噂が絶えない…。
訪れる人々は、目に見えない恐怖に引き込まれていくという。
今回は、台湾最恐の井戸「紅毛井」とは?知られざる歴史と心霊現象!について紹介する。
歴史

紅毛井は、高雄市鼓山区に位置し、歴史的にも興味深い場所だ。
この井戸は、オランダ統治時代、日本統治時代、そして戦後を通じて、悲劇的な出来事が語り継がれているのだ。
その歴史が心霊スポットとしての評判を強めていると言えるだろう。
以下に歴史とともに紹介したいと思う。
オランダ統治時代

オランダ統治時代は1624年~1661年の間になる。
紅毛井は、17世紀にオランダ東インド会社が台湾南部(現在の高雄や台南付近)を支配していた時期に掘られた。
この井戸は、当時の植民地支配者の紅毛人にとって重要な生活用水源になっていたという。
- 紅毛井という名前も、台湾でオランダ人を指す「紅毛人」に由来。
- 井戸の水は周辺住民やオランダ人に使用された。
- 植民地支配下の厳しい労働や抑圧が背景にあり、住民からは「呪われた井戸」と恐れられていた。

紅毛人はオランダ人の赤い髪の毛を表す言葉なんだよ!
現在は、オランダ人を見て紅毛人と言ったら、Nワードと並ぶ差別用語になるので絶対に言ったらいけない。
鄭成功の台湾奪還


1661年、鄭成功がオランダを台湾から追い出すために攻撃を開始!
この時に、紅毛井周辺でも激しい戦闘が繰り広げられ、多くのオランダ兵や鄭成功軍の兵士が命を落とした。
井戸は、戦闘中に多くの血で染まったと言われている。
地元では、戦死者の霊がこの井戸に宿っていると語られている。
貴重な水源だったものが、戦により亡くなった人を投げ捨てる場になってしまった。



鄭成功は奪還に成功したけど、かなりの犠牲者が出たんだって。
清朝時代


1683年~1895年に清朝時代があったのは、ご存じの方も多いと思う。
清朝時代、紅毛井は引き続き地域の住民に利用されていたが、この時期から「奇妙な出来事」が噂されるようになる。
井戸の近くで人影を見たという話や、夜に泣き声が聞こえるという噂が広まった。



夜中に聞こえる声はかなり怖いじゃん…
日本統治時代


1895年~1945年の間は、日本が支配する時代が始まる。
日本統治時代になると、紅毛井周辺は軍の施設や刑務所の一部として使われていたという説がある。
特に、日本軍が現地の反抗勢力や犯罪者を処刑する際、井戸に遺体を投げ捨てたという噂が残っているのだ。
この時期に、多くの地元民が「井戸の水が異様な臭いを放つ」「井戸から白い霧が出る」と語られていた。



井戸に投げ捨てるなんてそんなことしたら怨霊になるに決まってるよ…
戦後


1945年に終戦し現在に至る。
戦後の紅毛井は、すでに使われなくなり廃井戸として放置されていた。
廃井戸になってから、この紅毛井の周辺では行方不明者が出始めた記録も残っているんだとか!
現在も古跡として保存されていて、観光名所としてかなりの賑わいを見せている。



今はお賽銭とかも投げる人もいるんだワン!
心霊現象
紅毛井に足を踏み入れた瞬間、静寂の中に潜む不気味な気配に気づく人は少なくない。
この場所では、耳を疑うような声や姿なき足音が聞こえ、訪れる者に奇妙な恐怖を残すという。
以下に、詳しくまとめたので見ていこう。
- 井戸から聞こえる不気味な声
- 夜間に井戸の近くを通ると、「助けて」「苦しい」といったうめき声やすすり泣きが聞こえることがある。
- 赤い服の女性の霊
- 井戸周辺で、赤い服を着た女性の姿を見たという目撃談が多く報告されている。
- 彼女は怨霊とされ、近づく者を威嚇するらしい。
- 井戸に映る異形の姿
- 井戸を覗き込むと、目が合うとされる人影や異形の顔が水面に映るという話があり、「その視線を感じた者は不幸になる」という噂もある。
- 不自然な霧や白いもや
- 井戸の周りに霧が立ち込めることがあり、写真を撮ると白いもやや人影が映り込むという。
- 足音や水音の怪異
- 誰もいないはずの井戸の周囲で、足音や水を汲むような音が聞こえる。
- 不運に見舞われる噂
- 井戸を訪れた後に体調を崩したり、不幸な出来事に遭遇するという話も多い。
- 地元では「軽い気持ちで近づいてはいけない」と言われている。
特に注意が必要な心霊現象は、赤い服の女性なんだとか。
「気に入られると憑いてくる」や「怒らせると呪われる」と地元の人々からの噂が絶えない。



赤い服の女性がキーになってくるんだね。



もし赤い服の女性を見かけたら逃げるが正解かな…?
アクセス方法
紅毛井は高雄市の鼓山区に位置し、観光地として整備されていないため、アクセスには少し工夫が必要になってくる。
公共交通機関やタクシーを使って訪れるのが一般的で、事前に地図やルートを確認しておくことをおすすめだ。
以下にアクセス方法をまとめておくので、ぜひ参考にしてほしい!
MRT(高雄メトロ)
最寄り駅は、高雄メトロ(MRT)紅線の「凹子底駅」です。駅からはタクシーやバスを利用。
バス
高雄市内のバス路線を利用し、「鼓山区」またはその周辺エリアで下車。
そこから徒歩で向かうことができる。
凹子底はなかなか通じないので、翻訳アプリを使うとスムーズに行くことがある。
鼓山区は複雑な道があるみたいなので、地図アプリを開くのが一番いいと思う。
高雄市内からタクシーで訪れるのが最も便利!
運転手に「紅毛井」と伝えるとスムーズだが、詳細な場所を知らない場合もあるため、地図を用意しておくと良い。
レンタカーを利用する場合は、鼓山区周辺に駐車場が少ないため、近隣の公共駐車場を利用することをおすすめする。
タクシーの運転手さんも方言があったりして聞き取りにくい時は、翻訳アプリがいいと思う。
紅毛井は鼓山区の丘陵地に位置するため、徒歩で行く場合はハイキングコースを利用することになる。
足元が悪い場所もあるため、滑りにくい靴を履くとGood!
滑りにくい靴もおすすめだけど、雨の日はすごく滑るから気を付けたほうがいいと個人的に思う。
警察が介入する事態になっても当サイトは責任を負いません。
いかがだっただろうか
今回は、台湾最恐の井戸「紅毛井」とは?知られざる歴史と心霊現象!を紹介した。
紅毛井は台湾・高雄市鼓山区にある歴史深い井戸で、17世紀のオランダ統治時代に掘られたとされている。
植民地支配や戦争、処刑場としての使用など、多くの悲劇を経て「呪われた井戸」として恐れられてきた。
オランダ人や戦死者の霊が宿るとされ、夜になると赤い服の女性の幽霊が目撃されるなど、数々の心霊現象が語り継がれている。
観光地として整備されていないため、アクセスにはタクシーや徒歩での移動が必要になってくる。
心霊スポットとしての評判を持つ紅毛井は、不気味な魅力を秘めた場所として訪れる者を惹きつけているというのだ。
それでは、次回のお話で会おう。