皆さんは、チリにあるラ・ノリアという町をご存じだろうか?
チリのアタカマ砂漠にひっそりと佇むこの廃墟の町は、今では無人のゴーストタウン。
しかし、この町にはただの廃墟とは異なる異変が報告されており、訪れた人々が不可解な現象を体験しているのだ。
墓地から立ち上がる亡霊、誰もいないはずの廃墟で聞こえる足音…ラ・ノリアは本当に呪われた町なのか?
その歴史と心霊現象について詳しく探っていこうと思う。
今回は、ラ・ノリアの謎を解明!歴史と噂される呪われた現象とは?について紹介しよう!
ラ・ノリアの歴史は?
ラ・ノリアは、チリ北部のアタカマ砂漠のにあるゴーストタウンで、硝石採掘の町と言われている。
そんなラ・ノリアは、どんな歴史があるのか見ていこう!
19世紀 硝石産業の繁栄
ラ・ノリアは、1800年代後半から1900年代初頭にかけて、硝石(ナトリウム硝酸塩)を採掘するために作られた町。
当時、硝石はヨーロッパの火薬や肥料の原料として非常に重要だったという。
そして多くの鉱山労働者が、このラ・ノリアに移住したと言われている。
ナトリウム硝酸塩は、硝酸ナトリウムのことで白色の結晶性の物質。
- ナトリウム硝酸塩の特徴
- 化学式:NaNO₃
- 別名:チリ硝石、ペルー硝石
- 性質:かなり水に溶けやすく、酸化性を持っている
主に、ガラス・セラミック製造に使われ、ガラスの透明度を高めるために添加されている。
当時のアタカマ砂漠には、世界最大級のナトリウム硝酸塩の鉱床があり、19世紀にはこの鉱床をめぐって太平洋戦争が起きた。
20世紀 町の衰退と繁栄
20世紀前半に、ドイツで合成硝酸塩の「ハーバー・ボッシュ法」という製造技術か確立されると、天然の硝石の需要が激減!
鉱山は次々と閉鎖され、労働者たちはこの町を去るしかなかった…。
そして、ラ・ノリアは完全に廃墟化してしまい忘れ去られた町となってしまった。

ハーバー・ボッシュ法について少し教えるね!
ハーバー・ボッシュ法 は、空気中の窒素(N₂)と水素(H₂)を反応させてアンモニア(NH₃)を合成する工業的な方法 。
この技術によって、化学肥料や爆薬の原料となる アンモニアを大量生産 できるようになった。
化学式
N2+3H2→2NH3
この反応は自然界ではほとんど起こらないため、高温・高圧(約450℃、200気圧) の環境で、鉄触媒(Fe) を使う。
このハーバー・ボッシュ法が出来てしまい、アンモニアは爆薬(TNT)の原料にもなってしまった。
そのため、第一次世界大戦や第二次世界大戦で軍事利用されてしまう。



つまりナトリウム硝酸塩は、戦争や産業革命のせいで廃墟になったんだね…
ラ・ノリアの心霊現象は?
廃墟化したラ・ノリアは、栄えていた頃に鉱山労働者が亡くなってしまった事故もあった。
いろいろな心霊現象があるので、以下にいくつか紹介しよう!
- 墓地の幽霊
- ラ・ノリアには古い墓地があり、ここでは「夜になると墓から死者が立ち上がる」という噂がある。
- 目撃証言によれば、骸骨の姿をした幽霊が墓地を歩き回っているという。
- 街を歩き回る幽霊
- 町の廃墟では、誰もいないのに足音が聞こえたり、影が動くのが見えることがある。
- 元労働者の住居跡地や鉱山跡では、不気味な声が聞こえるという。
- 不審な人物の存在
- この不審な人物を見た旅行者は、ラ・ノリアには生きた人間ではない「何か」が棲み付いていると証言している。
- 暗闇の中からじっとこちらを見つめる影や、誰もいないはずの建物から窓から覗く目が見えるという。
上記の心霊現象は有名で、特に不審な人物はよく見られると言われている。
旅行者は、地元民と間違えて声をかけてしまうとか…。



声をかけてしまうとどうなるのだろう…
なぜラ・ノリアは呪われているのか?
ラ・ノリアの心霊現象には、以下のような理由が考えられている。
- 過酷な労働環境
- 硝石採掘時代の労働者は、劣悪な環境で働かされていて、多くの者が事故や病気で亡くなった。
- 労働者は低賃金、重労働を強いられていて、一部の者は逃げることすら許されなかったと言われている。
- 児童労働と子供たちの死
- 子供たちも鉱山労働に従事していたが、過酷な労働と小さな体で耐えられる子がいなかった。
- 3歳から働かされている子が多く、13歳になると大人として見られ、かなり過酷な労働をすることになる。
- 子供たちの無念が、この町を呪っていると言われている。
- 墓荒らし
- ラ・ノリアの墓地は、長年管理されておらず、何度も墓荒らしに遭ってしまう。
- 遺体が無造作に掘り起こされ、そのままになることも多々あった。
- こうした冒涜行為が霊たちの怒りを買い、町全体が呪われたのではないか?と考えられている。
3歳から働かされる環境というのは想像ができない。
どんな環境で、どんな風に仕事をしていたのかわからないが、成仏できるなら…と思ってしまう。



小さい子が犠牲になるのは許せないワン!
現在のラ・ノリアは?
現在のラ・ノリアは、完全に放棄されたゴーストタウンになっていて、観光客が訪れることもあるという。
しかし、心霊スポットとしての噂が広まってしまい、夜間に訪れるのは危険とされている。
- 不審な声を聞いた人
- 異常な体調不良を訴えた人
- 写真や動画に奇怪なものが映った人
こうした証言が絶えないため「本当に呪われた町」として語り継がれている。
いかがだっただろうか
今回は、ラ・ノリアの謎を解明!歴史と噂される呪われた現象とは?を紹介した。
ラ・ノリアは19世紀の硝石採掘で栄えたが、20世紀に衰退。
現在は完全なゴーストタウンとなった。
鉱山労働の過酷さや、多くの子供たちの死、墓荒らしなどが影響し、心霊現象が絶えず呪われた町として今も恐れられている。
あなたは、この町に足を踏み入れる勇気があるだろうか…?
それでは次回のお話で会おう。