香港セントラルのビジネス街にそびえ立つ「セントジョンズビルディング」。
一見すると、普通の高層ビルに見えるが、実はこの建物には数々の”怪異現象”が噂されている。
「無人のエレベーターが勝手に動き出す」
「誰もいないはずの廊下に“黒い影”が浮かび上がる」
これらの不可解な現象は、かつてこの場所が病院の一部だったことと関係していると言われているのだ。
廃病院にまつわる心霊スポットは各地にあるが、セントジョンズビルディングでも過去の“何か”が未だに彷徨っているのかもしれない…。
今回は、消える影と動き出すエレベーター…セントジョンズビルディングの心霊現象10選!について紹介したいと思う。
セントジョンズビルディングの歴史とは?
セントジョンズビルディングは香港セントラル地区のガーデン・ロードに位置する22階建ての高層ビル。
現在はオフィスビルとして機能しているが、その歴史は古く、病院や軍事的な施設としての過去が影響しているとも言われている。
当記事では、その歴史を時代ごとに詳しく解説するので、一緒に見ていこう。
1889年
1889年にピークトラム(山頂鉄道)の香港駅が建設された。
香港島の山頂(ビクトリアピーク)へのアクセスを支える現在で言えば「東京駅」みたいな存在だった。
同時期に周辺にはセントジョンズ病院が設立され、地域医療の拠点となる。
当時の病院は香港の外国人居住者や地元住民のための医療施設として、地元民から愛されていた。
1930年代
1935年に病院が取り壊され、代わりにセントジョンズアパートメントという集合住宅が建設された。
この建物は商業と住宅が一体化したもので、当時の香港では革新的な設計だったという。
当時の病院の一部機能は継続されていた可能性があり、ここで亡くなった人々の“霊”がビルに残っているという噂もあったという。
1960年代
1964年にセントジョンズアパートメントが解体され、新たに14階建てのビルが建設された。
これにより地域のランドマーク的な存在になった。
スカイツリーみたいな感じなんだね!
この頃から「夜中に誰もいないのにエレベーターが動く」という心霊現象の噂が聞かれるようになったのだ。
これが後の「心霊スポット」としてのイメージにつながってくる。
1980年代
1983年にこれまでの14階建ての建物が取り壊され、現在の22階建てのセントジョンズビルディングが完成。
設計はクワン・ウォンとアソシエイツ、建設はヒップ・ヒン・コンストラクションが担当した。
完成後、ビルは香港建築師学会からシルバーメダルを受賞しています。
このビルは、ピークトラムの下部ターミナルの一部としても機能しており、観光客がピークトラムに乗るための拠点となっている。
2000年代以降
2000年代に入ると、「心霊スポット」としての評判が高まり、ビルにまつわる都市伝説が広がり始める。
かつてこの地が病院だったことや、建物が何度も建て替えられたことが原因なのでは…と考えられている。
古い建物が解体されると「霊が解放される」と言われる都市伝説があるんだそうだ。
最近になって、都市伝説が広がったんだね!
現在のセントジョンズビルディング
セントジョンズビルディングは、商業オフィスとして機能しており、さまざまな企業のオフィスがある。
ピークトラムのターミナルとしても観光の拠点となり、年間100万人以上の観光客が訪れる。
しかし、心霊現象の噂は今も絶えない…。
夜間のビル内や、観光客が立ち入らないエリアでの「異変」の話がSNSやネット掲示板に投稿され続けている。
セントジョンズビルディングの心霊現象は?
セントジョンズビルディングにまつわる心霊現象として、以下のような噂や体験談が語られてる。
- 無人エレベーターの異常動作
深夜、誰も操作していないはずのエレベーターが勝手に動き出し、特定のフロアで扉が開くことがあるとされている。扉が開いたとき、中に“人影”が映ったり、冷たい風を感じるといった体験談も…。 - 黒い影の目撃談
建物の廊下や階段で、人の形をした「黒い影」が目撃されることも。
特に無人の時間帯に現れやすく、その影が突然消えることも多い。 - 誰もいない場所からの声
夜遅く、無人のオフィスや廊下から話し声が聞こえるという体験談がある。
声の内容は聞き取れないことがほとんどだが、「低い声で何かをつぶやくような音」や「誰かを呼ぶ声」が多い。 - 建物内の冷たいスポット
特定のエリアで異常に冷たい空気を感じる場所があると言われている。
エアコンがついていないにもかかわらず寒さを感じることがあり、「霊が存在する場所」という噂も。 - 窓に映る異形の顔
高層階の窓ガラスに「不気味な顔」が映り込む現象がある。
この現象は、夜間にビルの外を歩く人が目撃することが多いとのこと。 - 突然の電気トラブル
照明が勝手に点滅したり、オフィスの電子機器が誤作動を起こすことがある。
特定のフロアでこれらの現象が多発するとされ、そのフロアは霊が集まりやすいらしい。 - 無人フロアでの足音
深夜、誰もいないはずのフロアから足音が聞こえるという。
特に、古い階段や非常口付近でこの現象が多いらしい。 - 誰かの視線を感じる
ビル内でエレベーターを待っているときや、オフィス内で一人になったときに「背後から視線を感じる」という体験談が多い。振り向いても誰もいないことがほとんど…。 - 奇妙な囁き声
ビル内の静かな場所で、「何かを囁く声」が聞こえることがある。
特に、エレベーター内や地下駐車場付近でこの現象が起こることが多いとのこと。 - 幻の人影と消失
窓越しや廊下の遠くに「明らかに人が歩いている影」を見たと思ったら、数秒後にはその姿が消える現象が…。複数人で目撃することもあるため、見間違いではないのではないかと言われているくらい。
これらの現象は、セントジョンズビルディングが建てられる前にこの地に存在した病院の歴史が原因とされている。
病院時代、多くの患者が亡くなり、その魂が未だにこの場所に留まっているという噂も…。
心霊現象を信じるかどうかは人それぞれですが、訪問者の間で語り継がれるエピソードは尽きないのだ。
興味をある方は、ぜひ訪れる際に注意深く周りを観察してみてほしい。
セントジョンズビルディングのアクセス方法は?
セントジョンズビルディングへのアクセス方法は以下の行き方がおすすめ。
地図はこちら
- 最寄り駅であるセントラル駅 または 香港駅
セントラル駅(MTR港島線・荃湾線)からJ2出口から徒歩約10分。
香港駅(機場快線・東涌線)から徒歩約10分。中環(セントラル)地区をガーデン・ロード方面へ進む。
最寄りのバス停はガーデン・ロード。香港島内を走る多くのバス路線がガーデン・ロードを経由する。
例:15C(ピークトラム行きの観光用ミニバス)
徒歩:セントラル地区(中環)の主要観光スポットから徒歩圏内。
- 例:バンク・オブ・チャイナ・タワー(約5分)、香港公園(約3分)。
タクシー:香港島内のどこからでも利用可能。運転手に「St. John’s Building on Garden Road」と伝えればOK!
セントジョンズビルディングは、ピークトラムと駅が直結していて、駅のターミナルとしても知られている。
観光地であるピークトラムへの入口が目印になるので、初めて訪れる方でも分かりやすいと思う。
観光で訪れる場合は、ピークトラムと合わせて観光するのがおすすめ!
いかがだっただろうか?
今回は、消える影と動き出すエレベーター…セントジョンズビルディングの心霊現象10選!を紹介した。
心霊現象の中でも、足音が聞こえるのはとても不気味だと思う。
自分が体験したらトラウマレベル級で怖い…。
アクセスも楽に行けるので、観光がてらに立ち寄るのもいいかもしれない。
それでは、次回のお話で会おう。